自己決定性

自己決定性は心理学者のアドラーが提唱する心理学の中で、使われている心理学用語のひとつです。

アドラーは人間の性格や行動は環境や遺伝の影響もありますが、自分の人生を主体的に選び取っていくこともしていると考えました。その選択に使われるのが自己決定性です。

つまり同じような環境で育ってもその後の人生に大きな違いが出るのは、自己決定性によるものだという考え方です。

たとえば、犯罪者が「自分が罪を犯したのは育った環境のせいだ」といったとしても、同じ環境に育ったすべての人が罪を犯しているわけではありません。

つまり結果のすべてが環境のせいではなく、明らかに自分で決定した部分があることを示しています。