ハード・トゥ・ゲット・テクニック

ハード・トゥ・ゲット・テクニック(Hard To Get Technique)は、心理学を応用した営業テクニックのひとつで、顧客や取引先を特別扱いして商品を売ったり契約をしたりするものです。

「選ばれたあなただけに」という宣伝文句を見たことがある人は多いでしょう。

これはあなただけ、会員だけ、お得意様だけと言うように、特別扱いをすることで相手の承認欲求を満たして販売などに結びつける方法です。

承認欲求は「人に認められたい」という欲求のことで、これを刺激することで購買意欲に結びつけやすくなります。

ハード・トゥ・ゲット・テクニックの例

ハード・トゥ・ゲット・テクニックはよくアパレル業界やネットショップで見られるテクニックです。

ネットショップでは、会員制度にしてさらに売り上げに応じたランク付けをしているケースがあります。

ねんかんの購入金額が多いほどランクが高くなり、高いランクでは割引率を高くしたり、プレゼントをしたりという特典が与えられます。

アパレル業界ではよく「常連さんだけにお勧めしている商品です」といったセールストークを使って、特別扱いをされたと感じるように仕向けています。

また、会員制度そのものがハード・トゥ・ゲット・テクニックを応用した販売方法と言えるでしょう。

会員だけを招待した割引セールはハード・トゥ・ゲット・テクニックそのものと言えるでしょう。

ハード・トゥ・ゲット・テクニックの応用

ハード・トゥ・ゲット・テクニックはビジネス以外に人間関係でも応用が可能です。

親しい友人には「おまえにしか相談できないんだけど」というように、相手だけが特別だと言うことを伝えることによって、より親密な関係を築くことができます。

もちろん同じように恋愛に応用することで、深い絆を作ることも可能です。

ただし、ハード・トゥ・ゲット・テクニックを応用するに当たっては、絶対にウソをついてはいけないことに注意しましょう。

ウソだとバレた時点で関係を深めるどころか、関係を壊してしまうことになります。