嫌儲(けんちょ)バイアス

嫌儲バイアスは正式な心理学の用語ではありません。日本人特有と言ってもいい心理状態のことで、お金儲けに対して嫌悪感を覚える心理状態のことです。

お金儲けをしている人を毛嫌いしている人に対して「嫌儲バイアスがかかっている」という使い方をします。

特に個人的な知り合いでもないお金持ちの人を、金儲けをしているという理由だけで嫌ってしまうのは、妬みだけが原因ではなく嫌儲バイアスがかかっている可能性が高くなります。

嫌儲バイアスが日本人に特徴的なのは文化的な背景が多分にあります。日本では「士農工商」といって、商人が最も身分が低かった時代がありました。

食べ物や物を作る農民や職人よりも、お金儲けをする商人の身分が低かったことから、昔から日本人は金儲けが卑しいことという意識が高かったのです。