シンクロニシティ

シンクロニシティ(Synchronicity)は心理学者のユングが提唱した概念で「意味のある偶然の一致」という意味です。

日本語訳としては「共時性」が使われます。

シンクロニシティの概念は超心理学の分野の概念なので理解するのは難しいですが、いわゆる「虫の知らせ」がシンクロニシティの代表的な例と言えます。

入院している祖母が大切にしていた花瓶が落ちて壊れたのと、ほぼ同じ時期にその祖母が亡くなった場合、日本ではこれを「虫の知らせ」と呼んでいます。

シンクロニシティは複数の出来事が因果関係なしに、関連する意味を持ってほぼ同時に起こる(共起する)ことを言います。

祖母の死と花瓶の壊れたことには何の因果関係もありません。

しかし、時期がほぼ同時で死と破損という意味の関連性もあるので、シンクロニシティと言うことができます。

こうしたシンクロニシティは日常生活でよくあることですが、その意味は単なる偶然と考えるのが一般的です。

しかし、ユングは超常現象にも興味を示していたこともあり、シンクロニシティはスピリチュアルの方面でもよく使われている概念です。