ミミッキング・テクニック

ミミッキング・テクニック(Mimicking Technique)は、人の心理を応用した会話術のひとつです。

会話中に相手が使った言葉をいくつかマネをして使うことで、相手との距離感を縮めるテクニックになります。

同じようなテクニックにミラーリングがありますが、ミラーリングは相手の言葉をそっくり返すオウム返しです。

ミミッキングでは相手の言葉の一部だけを使うという違いがあります。

ミミッキングの実験

フランスの大学では以下の要領でミミッキングの実験が行われています。

実験では男女を以下のチームに分けて10分間の会話をしてもらいました。

A) 「相手の使った単語を2〜3語くり返して返事をしてください」と指示したチーム
B) 自由に会話をしてもらったチーム

会話終了後に相手との親密度を測定したところ、Aのチームが会話前よりも親密度が上昇しました。

ミミッキングとミラーリングの違い

ミラーリングは自分と類似性が高い人に親近感を覚えることを利用したテクニックで、相手の言葉をそのままオウム返しします。

しかし、ミラーリングはマネしていることがバレてしまうと効果がなく、返って反感を買ってしまうリスクがあります。

そしてミラーリングは、オウム返しをするだけなのでバレやすいという特徴もあります。

しかし、ミラーリングは相手が使った言葉の一部をマネするだけなので違和感がなく、気付かれずに好感度を高めることができます。

ミミッキング・テクニックの具体例

ミミッキングは具体的に以下のように使います。

A「休みの日は家にいることも多いんだけど、この間、久しぶりに映画を見に行ったんですよ」
B「へー、映画を見に行ったんですか」
A「これがハラハラするアクション映画で、かなりオススメの出来栄えでした」
B「オススメのアクション映画だったんですね。どの辺がオススメでした?」

相手の言葉をいくつか繰り返して使うのがミミッキングですが、そのときに質問も加えるとより効果的になります。

質問されると相手は自分のことをよく話すことになるので、会話が楽しく感じられます。

初対面の相手でもスムーズに会話ができ、相手への印象もよくなるので相手との会話の流れで質問をしてみましょう。

会話と関係のない質問は逆効果になるので注意が必要です。