ボリアンナ効果

ポリアンナ効果(Pollyanna Effect)は、否定的な言葉よりも肯定的な言葉の方が大きな影響を及ぼすという心理効果のことです。

1964年にアメリカ合衆国の心理学者チャールズ・E・オスグッドが提唱しました。

ポリアンナ効果は1913年にエレナ・ホグマン・ポーターが書いたベストセラー小説「少女ポリアンナ」と「ポリアンナの青春」の主人公ポリアンナに因んでいます。

なお、日本語訳ではパレアナとされることもあるので、パレアナ効果と呼ばれることもあります。

小説の中でポリアンナはどんなことが起こってもその中によかったことを探す「よかった探し」というゲームをします。これがポリアンナ効果という名称の由来です。

ちなみに「ポリアンナ症候群」という言葉もありますが、これはあえていいことばかりを探したり、より悪いことを想定してその状態になっていないこと確認して安心する症状のことです。

ポリアンナ効果のメリット・デメリット

ポリアンナ効果によっていわゆるポジティブな考え方ができるようにもなりますが、反対に悪いことから目を背けたり、解決しようとしなくなったりという現実逃避をする原因にもなります。

ポリアンナ効果はよくないことを忘れるために使うのではなく、ポジティブなことでストレスを軽減したり、問題を前向きに解決するために使うことが重要です。