親近感バイアス

親近感バイアスとは、自分に似ている人を好意的に感じて、高く評価したり親近感を感じたりする心理的傾向のことです。

何人か子供がいるときに、自分に性格が似ている子供をえこひいきしたりする親や、自分と同じ出身校の学生をひいきして入社させたりする面接官などは、親近感バイアスにかかっていると言えます。

親近感バイアスはアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)のひとつと言われていて、英語ではAffinity Biasです。

親近感バイアスの問題

親近感バイアスは親が特定の子供をひいきすることにつながるので、他の子供への悪影響が考えられます。

また、就職の面接で親近感バイアスが働いたときには、その人の人生を左右することにもなりかねません。

さらには、同じような人物ばかり採用することにもなり、企業における社員の多様性という点では不都合なことが多くなります。

しかし、親近感バイアスはアンコンシャス・バイアスのひとつなので、無意識のうちに働いてしまい本人も気付かないうちに影響を与えてしまう点に問題があります。

親近感バイアスが働いていることにも気付かないことが多いので、客観的な視点を取り入れる必要があります。

親であれば夫婦がお互いに相手がに近感バイアスが働いていないかどうかをチェックします。

企業の採用担当者であれば、研修などを利用してアンコンシャス・バイアスが、採用試験に及ぼす影響などを知識として教えることが必要です。