ベビーフェイス効果

ベビーフェイス効果(Baby Face Effect)は、人が赤ん坊の顔にかわいらしさを感じて警戒心がなくなるように、赤ん坊の特徴を持った人やキャラクターにも警戒心がなくなる心理効果のことです。

ベビーフェイス効果は1943年にコンラート・ローレンツというオーストリアの動物行動学者が提唱した「ベビースキーマ」を応用したものです。

ベビースキーマは人間や動物の赤ちゃんの身体的な特徴のことをいいます。

ベビーフェイス効果を生み出すベビースキーマには以下の特徴があります。

  • 大きな目
  • 丸い鼻
  • 広い額
  • 短いあご
  • 丸顔
  • やわらかそうな頬
  • 明るい肌
  • 明るい髪
  • 丸みのある手足

上記の特徴があれば赤ん坊ではなくても大人でも、あるいは漫画やイラストのキャラクター、ぬいぐるみなどにもベビーフェイス効果が発生して好感度が高くなります。

ベビーフェイス効果のビジネス応用

ベビーフェイス効果はビジネスやマーケティングでも応用されています。

ただし、効果を期待するには商品を購買する層が主に女性であることが必要です。

ベビーフェイス効果は母性本能に訴える部分が大きいので、あまり男性に対しては効果はありません。ただし、子供がまだ小さい父親に対しては効果が見込めるでしょう。

最も典型的なベビーフェイス効果の応用は、TVCM等に実際に赤ん坊や動物の子供を使うことです。

直接的ですが、そのため商品によっては絶大な効果が期待できます。

また、企業によっては自社のキャラクターを作っている企業もあります。

ほとんどの場合ベビーフェイス効果を期待して、赤ん坊の特徴を取り入れたキャラクターにしています。

これによって企業イメージを柔らかく、親しみやすくする効果があります。