黄昏効果

黄昏効果(Twilight effect)は、人の認知能力、思考・判断能力が黄昏時(たそがれどき)に、著しく低くなることを利用した心理効果のことです。

黄昏時は日本では「逢魔が時」とも呼ばれていて、いわゆる「夕暮れ時」のことを言います。

この時間帯は太陽が沈みかけて暗くなる時間帯でもあり、人間のバイオリズムが低下する時間帯でもあります。

この判断力の低下を利用して相手に納得させたり、説得したりすると効果が高いことを黄昏効果と呼んでいます。

黄昏効果の実例

ナチスドイツで有名なアドルフ・ヒトラーは演説によって国民を惹きつけ、独裁政治を行ったとされています。

ヒトラーが演説をしたのはいつも黄昏時であったとされています。

意図的かどうかは不明ですが、黄昏時に演説を行ったことで説得力が増した可能性はあります。

それが故民の洗脳につながったのかもしれません。

日常での黄昏効果

日常生活でも黄昏効果を実感するケースがあります。

仕事をしていても1日の終わりに近づく黄昏時が最もミスや失敗が多い時間帯です。

肉体的に疲れていることに加えて「もう少しで仕事が終わる」といった気の緩みから、雑念も増えて集中力がなくなることが原因です。

また、ビジネスでは商談するシーンもありますが、絶対に成立させたい商談の時はスケジュールを夕方に設定すると成功する可能性が高くなるでしょう。

さらに結婚の申し込みをするときも、ロマンチックな雰囲気も出せる黄昏時を選ぶと成功する可能性も高まります。

ビジネスから恋愛まで、黄昏効果は夕方に何かをするというだけのシンプルな行動で効果が期待できるので、あらゆるシーンで応用が可能です。