マインド・ワンダリング

マインド・ワンダリング(Mind Wandering)は「心の瞑想」や「モンキーマインド」とも呼ばれていて、今直面している問題とは無関係なことを考えて心がさまよっている状態のことを言います。

モンキーマインドと呼ばれるのは、サルが木から木へと次々に移っていく様子と似ているからです。

人は起きている時間の30~50%をマインド・ワンダリングに費やしていると言われています。

マインド・ワンダリングのメリット・デメリット

マインド・ワンダリングには、以下のメリットがあると言われています。

  • 創造的思考を促進する
  • より良い社会的問題解決を可能にする
  • 将来の計画を精緻化する
  • 退屈なときに精神的なリラックスを提供する

マインド・ワンダリングは上記のメリットが示唆されているほか、マインドワンダリング中に考えている内容によって効果が違うこともわかってきています。

たとえば、

  • 将来に関することを考える頻度が高いほど健康度やウェルビーイングが高い
  • パートナーに関することを考える頻度が高いほどパートナーとの関係に重きを置くようになる

と言ったことが指摘されています。

反対にマインド・ワンダリングには以下のデメリットもあります。

  • 気分をネガティブにする
  • 周囲に対する注意を妨げることで課題の遂行に干渉する
  • 学業に悪影響を及ぼす
  • 作業事故や交通事故の原因となる
  • 注意欠陥多動性障害や不安障害,抑うつなどの精神疾患との関連も指摘される

基本的にはマインド・ワンダリングは集中力を欠く心の動きなので、集中力が必要とされることに対してはマイナスの効果しかありません。

反対にマインドフルネスは瞑想法のひとつでもあるので、集中力を高める効果があります。

マインドフルネスとマインド・ワンダリングを必要に応じて使い分けることができれば、より精神が安定することになります。