エクスプレッシブ・ライティング

エクスプレッシブライティング(Expressive Writing)は、悩みや不安を紙に書き出すことでストレスを軽減する効果がある心理的な手法のことで、1980年代にアメリカの社会心理学者ジェームス・ペネベーカーが考案しました。

ペネベーカーの研究では個人的な動揺について1日15分、3~4日間ライティングを行った被験者は、健康不安のために医師を訪れる頻度が減り、メンタリティが高まったといわれています。

エクスプレッシブ・ライティングのやり方

エクスプレッシブ・ライティングでは以下の点に気を付けて記述します。

日時を記載する

日時を記載することで後から読み返したときに季節的な要因を発見できる可能性があります。

また、日時を記載することで過去に感じていた不安が今は解消されている、まだ解消されていないなどの判断も容易になります。

包み隠さずに記載する

エクスプレッシブ・ライティングでは第三者に見せる必要はないので、不安などは包み隠さずそのまま記載します。

継続する

エクスプレッシブ・ライティングは継続することで効果があるので、毎日20分続けることが必要です。

時間があまり取れない場合は20分でなくてもかまわないので、短くしたりスマホのメモを利用したり工夫して継続しましょう。

エクスプレッシブ・ライティングのメリット

エクスプレッシブ・ライティングには以下のメリットがあります。

感情が整理・コントロールができる

自分の感情を文字として書き出すことで目に見えるので、自分の感情を明確に意識することができます。

頭の中だけで考えるよりも、感情の整理が簡単になります。

自分を客観視できる

自分で書いた文章でも文字として読み返すことで、その内容を客観的に把握することができます。

客観的に見ることができるようになると、今まで悩んでいたことへの解決策も見えてくるようになります。

ストレスの軽減

感情のコントロールや自分を客観視できるようになると、解決できる問題も増えていくのでその後はストレスが軽減されるようになります。