セレクティブ・メモリー

セレクティブ‐メモリー(Selective Memory)は、日本語では「選択的記憶」と訳され、人の記憶は都合よく修正されることを言います。

心理学用語には「頻度錯誤」と呼ばれている認知バイアスがありますが、何かを意識するとそれに関連した情報だけを集めてしまうというバイアスです。

この頻度錯誤はセレクティブ・メモリーの働きによって生じる認知バイアスと言うことができます。

セレクティブ・メモリーの例

たとえば、自分や誰かの誕生日を意識したときに、それ以降その数字が目に付くようになったという経験は誰にでもあるでしょう。

これは周囲にその数字が急に増えたのではなく、意識したためにその数字が目に付いてしまったと言うことなのです。

自分では意識せずにふと目に付いたと感じているかもしれませんが、実際は無意識のうちのその数字を探していると言えます。

しかも、数字は10種類しかない上に身の回りには数字があふれているので、特定の数字が見つけることはそれほど難しいことではありません。