ブーメラン効果

ブーメラン効果(Boomerang Effect)は、心理学では人を説得しようと力説するほど、相手の抵抗や反発を招いて逆効果になる心理現象のことを言います。

また、経済学でもブーメラン効果という言葉が使われています。

主に自分にとって良い効果を狙った行為が自らにマイナスの効果を与えるという意味で使われます。

たとえば、市場の拡大や海外進出による売り上げ拡大を目指して途上国に進出した企業が、途上国に移転した際に技術の流出などの理由で、自らのライバルを作り出してしまうのもブーメラン効果のひとつです。

ブーメラン効果が起きる原因

心理学でのブーメラン効果が原因はどんなところにあるのでしょうか。

相手からの説得やアプローチが過剰になるほど、聞き手には違和感が起きます。

これほど必死になるには何か理由があるはずだという疑念が浮かぶのです。

その疑問や疑念が相手に対する不信感を抱かせるので、相手が必死になるほど警戒してしまうという結果になります。

また、人は何かを押しつけられていると感じたときは、選択の自由を奪われたと考えてしまいます。

中には選択が面倒なので押しつけられるくらいでないと選べないという人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は自分で選べない選択を嫌います。

押しつけられることに不快感を覚えるためですが、その気持ちもブーメラン効果の原因の1つです。