PNP法

PNP法は行動科学から生まれた話法のひとつで、相手のミスを指摘したり、指導したりする場合に有効な話法です。

同じような話法にはイエス・バット法があります。

イエス・バット法は最初に相手の意見を肯定(イエス)してから、自分の意見を伝える(バット)方法ですが、PNP法は最後にさらにイエスを伝えるイメージです。

  • P → positive・・・よい点を褒める
  • N → negative・・・悪い点を指摘する
  • P → positive・・・よい点を褒める

PNP法では上記の流れで会話を進めます。

イエス・バット法では否定して会話を終了しますが、PNP法では最後に褒めて終わります。

イエス・バット法は自分の意見を通したいときに、相手の意見も尊重しつつ主張するときに使う話法ですが、PNP法は相手を持ち上げながら指導する会話法と言えるでしょう。

PNP法が不向きの人

以下のようにPNP法を使って指導しても効果がないケースもあります。

精神的に落ち込んでいる人

精神的に落ち込んでいる人はたとえポジティブな言葉で挟んだとしても、ネガティブな言葉が強く残ってしまうので、PNP法でも効果がありません。

ポジティブな言葉だけで指導しましょう。

自己愛が強い人

このタイプの人はネガティブな言葉はまったく気にせず、ポジティブな言葉だけが強く残ります。

ただし、気分によってはネガティナことも受け入れやすくなるので、機嫌がいい時を見計らってPNP法を試してみましょう。