バイアス

バイアス(Bias)は心理学用語のひとつで、日本語では偏り(かたより)や偏見という意味になります。

またそのままカタカナ英語として「バイアスがかかっている」という使い方もできます。

バイアスは心理学用語だけに使われているわけではなく、統計学や行動経済学などでも情報バイアスや選択バイアスなどが使われています。

心理学で使われるバイアスに関連する心理学用語にはいくつか種類があります。

心理学用語としてのバイアスの種類

心理学では「認知」という言葉が使われますが、この認知は解釈や認識と言い換えることができます。

この認知がバイアスによってゆがめられてしまうと、本来の正しい認知が為されているときと違う行動、つまり間違った行動をしてしまいます。

これを認知バイアスと呼んでいますが、主な認知バイアスには以下のものがあります。

確証バイアス

自分の意見に都合のいい事実だけを集めて、それ以外を無視してしまうバイアス。

正常性バイアス

正常であることを前提とした行動をしてしまうバイアス。非常ベルが鳴っても避難しないなど。

自己奉仕バイアス

成功は自分のおかげで、失敗は他の人や不可抗力のせいと考えるバイアス。

後知恵(あとぢえ)バイアス

結果を見てからこの結果は予測できたと考えるバイアス。「こうなると思ってた」など。

バンドワゴン効果

大勢に支持されているものは正しいと考えるバイアス。

コンコルド効果

既に投資したものを無駄にしたくない気持ちから、投資をやめられなくなるバイアス。

アンカリング効果

最初に提示された条件や数値が基準となって、その後の意思決定に影響を及ぼすバイアス。

ハロー効果

学歴や外見、肩書などの目立つ特徴に引きずられて、その他の評価も影響を受けるバイアス。