バンドワゴン効果

バンドワゴン効果(Bandwagon Effect)はある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果です。

具体的にいえば、人気のあるものはその人気のせいでさらに人気が高まる心理効果のことです。

「大勢に支持されているものは、いいものであるはず」と考える大衆心理の結果生じる効果とも言えます。

バンドワゴンはパレードの先頭にいる楽隊車のことです。「バンドワゴンに乗る」という表現は「時流に乗る」や「勝ち馬に乗る」という意味になります。

バンドワゴン効果と反対の意味を持つ効果には「スノッブ効果」があり、「大勢が持っているから自分はいらない」という心理効果です。

バンドワゴン効果の例

バンドワゴン効果はいろいろな分野でその例を見ることができます。

投票でのバンドワゴンの例

バンドワゴン効果が顕著に表れるケースとしては選挙が例に挙げられます。

選挙前にマスメディアによってある政党が有利と伝えられると、その政党に投票しようとする人が増えます。

これは自分の票が死に票にならないように、選挙に勝ちそうな政党に投票するからと言われています。

また、選挙でのバンドワゴン効果は記名式の投票でより顕著になります。

記名式では自分が誰に投票したのかわかられてしまうので、選挙が終わった後のことを考えて、有利な方に投票するからです。

ビジネスでのバンドワゴンの例

ビジネスでは具体的な数字を示すことで、バンドワゴン効果を引き出すことができます。

予備校の宣伝であれば合格者数、英会話教室であれば生徒数を具体的に表示して、シェア率や合格率が高いことを示すとバンドワゴン効果が期待できます。

またランキング形式で売れ行きのよい商品をアピールする方法も、バンドワゴン効果を狙っていると言えます。

同様にショッピングサイトでよく見かけるカスタマーレビューも、高い評価の商品ほどよく売れますが、これもバンドワゴン効果のひとつです。

書店では売れている本を数多くそろえて平積みにしていますが、これも平積みにするくらい売れているということをアピールしたバンドワゴン効果狙いの手法です。