トムソーヤのペンキ塗り

「トムソーヤのペンキ塗り」は、マーク・トウェインの小説の中で語られている心理学的な要素を含んだエピソードです。

小説のタイトルは「トムソーヤの冒険」で正式なエピソード名は日本語では「愉快なペンキ塗り」と訳されています。

エピソードのあらすじは以下のとおりです。

「トムソーヤはいたずらの罰として長い塀のペンキ塗りを言いつけられました。

1日では終わらないと思ったトムソーヤはいかにもペンキ塗りを楽しいかのようにやることで、友達に押しつけようと考えます。

楽しそうにペンキを塗っているトムソーヤを見て、友達もやりたがりましたが、トムソーヤは簡単にはやらせませんでした。

するとともだちは、やらせてもらう代わりにビー玉やリンゴをトムソーヤに差し出します。

結局、友達はみんなトムソーヤのもくろみ通りにペンキ塗りをやらされて、トムソーヤはいろいろもらって得をした上に、ペンキ塗りを言いつけたおばさんからもほめられました。」

上記のエピソードは本来なら人が嫌がるような仕事でも、楽しいと感じることでその仕事を好きになれると解釈することができます。

また、いわゆる「アメとムチ」のアメだと解釈することもできるでしょう。

トムソーヤは「ペンキ塗りが楽しい」というアメを与えることで、ともだちに対して喜んでペンキ塗りをさせたのです。

何をアメだと思わせるかは工夫次第とも解釈できます。