間欠強化

間欠強化(Intermittent Reinforcement)は、報酬頻度が少ない場合の方が、確実に毎回報酬をもらえる場合よりも快感が強くなり、何度も繰り返してしまう心理効果のことです。

毎回報酬を与える場合は「連続強化」と呼びます。

「ハンフリーズ効果」「強化矛盾」と呼ばれることもあり、一般的には「アメとムチ」として知られています。

子供に勉強させることを例にすると次のようになります。

勉強したときに必ず報酬を与え(連続強化)、しだいに報酬を減らしていく(間欠強化)ことによって、勉強することが定着します。

つまり連続強化ではとりあえず勉強することを覚えさせるのに効果があり、勉強を長続きさせるためには間欠強化を使うと効果的です。

間欠強化の例

間欠強化の例は日常生活に多数あります。

たとえば会社勤めの人の給与は毎月必ずもらえるので、連続強化と言うことができます。

これに対して賞与は年2回かならずもらえる企業は多いですが、その金額は業績によって違いがあるので、間欠強化に近い報酬と言えます。

アニメや漫画のキャラクターには「ツンデレ」というタイプがいます。

現実にも存在していますが、この性格は間欠強化と言うことができます。

常にデレデレしていれば連続強化ですが、人はなれてくるとそれが当たり前になって、刺激が少なくなってしまいます。

しかし、ツンツンする方がメインでときどきデレデレすると、間欠強化が加わるので長続きする関係になれます。

これは動物をしつけるときにも応用することができます。

動物も常に甘やかして好きなことをさせていると、言うことを聞かなくなってしまいます。

そこで、ある程度しつけができるまではおやつなどでつっておき、しつけがしっかりしてきたらおやつだけでなく叱ることも加えてみましょう。

最初から叱ってしまうと、ビクビクした性格になってしまうので、最初は必ず連続強化でしつけを定着させましょう。