ハーディング効果
心理学における「ハーディング効果」とは?
ハーディング効果(Harding effect)とは、周囲の人の行動に影響され、自分自身の判断や行動を変えてしまう心理現象です。別に正しいと思わない選択でも、多数の人が選択していると見ると、自分もそうするべきだと感じてしまう傾向です。
具体的には、以下のような例が挙げられます。
暗い夜道を歩いている時に、前の人が急に走り出したら、自分も走り出したくなる
選挙の投票で、候補者Aが人気があると聞くと、自分もAに投票したくなる
新しいレストランで、メニューにおすすめと書いてある料理を注文したくなる
ハーディング効果は、以下のような要因によって説明されています。
同調性: 人は社会的な動物であり、周囲の人と同じ行動をすることによって、所属意識や安心感を得ようとする
情報の欠如: 自分で判断する情報が不足している場合、周囲の人の行動を情報源として頼りにする
リスク回避: 間違った選択を恐れ、責任を負うことを回避しようとするあまり、多数の人が選択していると見ると、自分もそうするべきだと感じてしまう
ハーディング効果は、マーケティング、広告、政治など様々な分野で活用されています。
マーケティングでは、新商品の発売時に、多くの人が購入しているように見せかけることによって、販売促進を図ることができます。
広告では、商品の人気を強調することによって、消費者の購買意欲を高めることができます。
政治では、候補者の支持率を高く見せかけることによって、投票を獲得することができます。
ハーディング効果を理解することは、自分自身の行動や消費行動を理解し、より賢く行動する上で役立ちます。
参考URL
心理学用語集: ハーディング効果
https://www.youtube.com/watch?v=qILnm5WbQdg
ブレークイーブン効果の心理:人はなぜ損失を取り戻そうとするのか?ブレークイーブン効果の4つの法則とは?