バランス理論
心理学における「バランス理論」とは?
バランス理論は、オーストリア出身の心理学者であるフリッツ・ハイダーによって提唱された、対人関係における認知のバランスを説明する社会心理学の理論です。
バランス理論は、P(自分)、O(他者)、X(認知の対象)の3つの要素と、それぞれの関係の強さをプラス(好意的)またはマイナス(否定的)で表すP-O-Xモデルを用いて説明されます。
バランス理論によれば、人はP-O-Xの3つの要素間の関係がバランスが取れている状態を好む傾向があるとされています。
バランスが取れている状態とは、以下のような状態です。
PがOを好きで、OがXを好きな場合
PがOを嫌いで、OがXを嫌いな場合
バランスが取れていない状態とは、以下のような状態です。
PがOを好きで、OがXを嫌いな場合
PがOを嫌いで、OがXを好きな場合
バランスが取れていない状態では、人は認知の不均衡を解消しようとします。
認知の不均衡を解消する方法は、以下のようなものがあります。
PとOの関係を変える
OとXの関係を変える
PのXに対する認知を変える
バランス理論は、以下のような場面で説明に使われています。
説得: 人を説得するには、相手の認知のバランスを崩すことが重要です。
印象形成: 人は相手の言動や態度から相手に対する印象を形成します。印象形成には、バランス理論が影響します。
集団: 人は集団の中で自分の意見や態度を変化させることがあります。集団における意見や態度の変化は、バランス理論で説明することができます。
バランス理論は、人間の社会的な行動を理解する上で重要な理論です。
参考URL
バランス理論とは?営業現場で活用できる心理学を徹底解説! | Urumo!
https://www.innovation.co.jp/urumo/balance_theory/
認知的不協和とバランス理論 | 心理学用語集
https://psychologist.x0.com/terms/162.html
バランス理論 | 社会心理学入門 | 心理学