流動性知能/結晶性知能
心理学における「流動性知能/結晶性知能」とは?
流動性知能と結晶性知能は、イギリスの心理学者キャッテルによって提唱された、知能の2つの側面です。
流動性知能と結晶性知能は、情報処理能力、学習能力、問題解決能力など、知能に関わる様々な能力を説明するために用いられます。
流動性知能と結晶性知能は、加齢によって変化することが示されています。
流動性知能は、20歳前後をピークに低下していく傾向があります。
一方、結晶性知能は、年齢とともに上昇し、高齢になっても安定している傾向があります。
流動性知能と結晶性知能は、以下のような違いがあります。
| 項目 | 流動性知能 | 結晶性知能 |
|---|---|---|
| 定義 | 新しい情報や状況を理解し、処理する能力 | 蓄積してきた知識や経験を活用する能力 |
| ピーク | 20歳前後 | 高齢 |
| 加齢による変化 | 下降 | 安定 |
| 測定方法 | 流動性知能検査 | 結晶性知能検査 |
| 代表的な検査 | レイヴン行列推理テスト、ブロックデザインテスト | ワイスマン知能検査、語彙力検査 |
流動性知能は、抽象的な思考、問題解決、学習などの能力に関与していると考えられています。
結晶性知能は、知識、語彙力、計算力などの能力に関与していると考えられています。
流動性知能と結晶性知能は、相互に影響し合っていると考えられています。
例えば、流動性知能が高い人は、新しい情報を早く学習し、知識を蓄積することができるため、結晶性知能も高くなる傾向があります。
流動性知能と結晶性知能は、個人の能力や発達を理解する上で重要な指標です。
また、教育や人事など、様々な分野で活用されています。
参考URL
知能因子モデル・構造モデル・流動性と結晶性知能 : 心理学用語集
https://psychologist.x0.com/terms/152.html
高齢期における知能の加齢変化 | 健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/topics/tokushu/koureisha-shinri/shinri-chinouhenka.html
流動性知能と結晶性知能 | INFINI TV by インフィニットマインド
その他
流動性知